空港からダウンタウンへ向かう道。
超高層ビル群が見えてきた。
街並みはすっかり秋。
街路樹はすっかり紅葉して、落ち葉が舞っている。
ウォーターフロントへ渡る歩道橋の上から。
午後になると晴れて気持ちのよい青空が。
■ 9月30日(木) 晴れのち曇り ■
 ああ、15日からダイアリーを書いていない。秋川での水遊びや、ジェミニちゃんとのSSSキャンプなど楽しいイベントがたくさんあったのに・・・。それというのも今月後半が死ぬほど忙しかったからだ。月末にシアトルに遊びに行く前に、注文を受けたVICKI'sのお洋服20着近くを仕上げなくてはならず、さらには実家のパグの不妊手術のために伊豆まで往復し、その10日後にはヴィッキーを預けるために再び伊豆まで往復し・・・。そんなこんなであっという間にシアトルに向けて出発する日が来てしまった。9月のイベントのダイアリーは、帰ってから書くつもり。(予定)
 飛行機は30日午後5時過ぎ発のUA機。なので29日にヴィッキーを実家に預けにいった。台風の猛烈な豪雨の中、東名をひた走って家に帰り着いたのが夜9時過ぎ。荷物のパッキングはまだしていない。それどころか未完成のお洋服が3着。徹夜覚悟でひたすらミシンをかけ、さらに出荷作業をしているうちに白々と夜が明け始めた。スーツケースに荷物を詰め、完徹明けの妙にハイテンションな状態でその他の支度をすませる。台風の進路を心配していたけど、なぜだかうまい具合にコースがそれてくれてフライトには問題なさそうだ。
 台風一過で30度まで気温が上がり夏のような日差しの中、昼過ぎに家を出て重いスーツケースを引きずって駅まで歩いたら汗だくになってしまった。シアトルは日中でも20度そこそこらしい。からだが付いていけるかなぁ。電車を乗り継ぎ成田へ向かう。それにしても山手線のホームにはどうしてエスカレーターorエレベーターが無いのだ!京成スカイライナーに乗り換える日暮里駅にも無いというのはどういうこと〜?何度も重いスーツケースを持ち上げていたら、腕がすっかり痛くなってしまった。
 何年ぶりかの徹夜明けなので、スカイライナーに乗った途端に爆睡。目が覚めたら到着直前だった。チェックインの後、実家に電話したらヴィッキーは元気だよ、ということだった。昨日の夜はさすがに寂しそうだったけど、今朝にはあきらめたのか普通にしているらしい。ヴィッキーは意外とそういうところはアッサリしているんだよな。
 さて、いよいよ飛行機に乗って定刻どおり離陸。飛行機の中でも良く眠れた。それこそ食事時間以外はほとんど寝ていた。(笑)シアトルは西海岸なので、直行便でフライト時間は8時間半。結構近いな。到着30分ほど前、機体が向きを変えたら雲の上にくっきりとマウントレーニアの秀峰が見えた。富士山よりも高い山だ。すっかり雪に覆われていた。キレイだ〜。雲海もキラキラと輝いていたが、降り立ったシアトルの街はどんよりと曇っていた。てっちんが空港までお迎えに来てくれたので、車でまずはアパートに向かった。アパートは1LDKでキッチンや家具付き。ダウンタウンも徒歩圏内で、なかなか快適そう。ランチの後、てっちんは会社へ行った。
 部屋で少し休んでいたら晴れてきた。シアトルはもうすっかり秋で街路樹も紅葉している。基本的に午前中は曇っていて、午後から晴れるというパターンらしい。天気がよくなってきたので、ダウンタウンまで行ってみることにした。坂の多い街で、海に向かって急な坂が続いている。テクテクと15分ほど歩いてウォーターフロントに到着。海を覗いたら予想以上にきれいだった。最近、イチローの活躍で日本でもシアトルの街並みがTVによく登場するけど、必ずと言っていいほど紹介される有名な場所がパイクプレイスマーケットだ。大きな魚が氷の上に並べられていたり、色とりどりの野菜を量り売りしていたり。ブラブラと眺めるだけでも楽しい。さらに街中のお店が並ぶエリアを散策し、6時ごろアパートに戻る。シアトルは緯度が高いので、6時はまだまだ明るい。
 アパートに戻るとちょうどてっちんが帰ってきたので、宇和島屋に買出しに出かけた。日系の大きなスーパーで日本の食材は大抵手に入るのだ。以前来た時はそうでもなかったが、最近は韓国人も多いのか韓国食材も充実していた。何より面白かったのは、店内BGMが日本と韓国のポップスだったということ。いきなり「チョンマルサランヘ〜(本当に愛しているよ)」と聞こえたときには思わず笑ってしまった。
 買出しの後、ドラッグストアに寄ってプリペイド携帯をGET。今回は3週間近く滞在するので、日本で携帯を借りていくよりこちらで購入したほうがずっと安上がりなのだ。それからイタリアンの夕飯を食べ、アパートに帰りついたら11時近かった。長〜い30日がようやく終わった・・・。

近所の公園に植えてある彼岸花。
アングルを変えて見ると、結構新鮮。
■ 9月15日(水) 晴れ ■
 ここ2、3日は結構涼しい。朝、オサンポに行くのに玄関を出ると、ちょっとヒンヤリしていて気持ち良い。でも週末は暑さがぶり返すらしい。秋は暑い日と涼しい日が交互にやってきて体調を崩しやすいから注意しないと。なんたって、私が風邪でもひいたら、ヴィッキーの面倒をみてくれる人がいないからさ。
 今年はやっぱり季節が前倒しになってるのか、お彼岸の頃に咲くはずの彼岸花が月始めから咲いている。最近、カメラを持って出かけるのが億劫になっていて、写真もずーっと撮らずにいたのだけれど、昔撮った彼岸花の写真を見ているうちにウズウズしてきた。埼玉には『巾着田』という彼岸花の名所があって、この季節は平日でもすごい人出で賑わっている。うちからだと1時間くらいで行けるのだけど、混んでるだろうなぁ・・・。で、オサンポコースの弁天の森の花壇の彼岸花が満開なので、そっちでお茶を濁すことにした。
 晴れているけど結構涼しいので、夕方ちょっと早めにオサンポ開始。彼岸花の咲いている花壇は、春はチューリップ、夏はカサブランカが咲いている。ということは、彼岸花も植えてるんだろうなぁ。いっぱい咲いていてきれいはきれいなんだけど、整然としすぎていて今ひとつ面白みに欠けるので、下からあおって撮ってみた。傾きかけた太陽が彼岸花と頭上の木々から透けて見えて美しい。
 ところでこの弁天の森は、近所のワンコたちの恰好のオサンポコースなのだ。黒犬を連れ、地べたに這いつくばって写真を撮る私は、さぞ物好きに映っただろう。不安定な状態でカメラを抱えているものだから、ヴィッキーがちょっと動くと構図がぶれてしまって、「ちょっとぉ〜、待っててよ!」と言われるヴィッキーもいい災難だな。

最近、空港はお見送りばっかりだ。
残る側のほうが、ちょっと寂しいんだよね。
■ 9月13日(月) 曇り時々晴れ ■
 今日から10月いっぱいまで、てっちんはシアトルでお仕事。7週間、ヴィッキーと二人でお留守番だ。あ、でも私も今月末から遊びに行くので、ヴィッキーは私の実家でお留守番。なんて薄情な飼い主なんでしょうか。(笑)
 昨日の夜荷造りをした。まぁ7週間でも2週間でも、荷物の量はたいして変わらない。日本はまだ暑い日があったりして半袖で過ごしているが、シアトルは結構涼しいので、着替えの選択に悩む。こんなもんかな、と思うものをパッキングしたのだが、意外と少なかった。大丈夫かな・・・。
 お昼ご飯を食べてから自宅を出発。しばらく会えなくなるのでヴィッキーも一緒にお見送りだ。ヴィッキーは今日も遊びに行くのかと勘違いして最初は煩かったが、高速に乗ったらすぐに寝た。(笑)空港内はもちろん犬が入れないので、てっちんは駐車場でヴィッキーとお別れ。ヴィッキーとしては、何をしに来たのかわからないだろうなぁ。さっき酒々井のPAでちょこっと遊んだだけだし。シアトルに行く便は夕方なので、帰りにどこかに寄って遊ぶような時間もない。うちで留守番させたほうがいいのかもしれないが、それじゃあきっとてっちんが寂しいだろうしね。
 空港のスタバでお茶をして、いよいよ出発。今は警備が厳重だから、ゲートで時間がかかるかなぁと思ったら案外あっさり入っていった。頑張ってお仕事してきてね〜。
 これから暫くの間、てっちんが夜帰ってこないから、ヴィッキーが心配するかもしれないなぁ。

秋川渓谷のお水はとってもキレイ。
でも冷たいから、ヴィッキーも最後はブルブルでした。
偶然見つけた、いかにも渓谷風の場所。
ここが東京だなんて、ちょっと信じられないよね。
■ 9月12日(日) 晴れ ■
 いよいよ明日、てっちんが7週間のアメリカ出張に出かける。今まで何回か行っているシアトルだけど、今回は一番長い。てっちんの留守中、私はメールや電話でてっちんとコンタクトできるけど、ヴィッキーはどう感じるんだろう。犬と人間の寿命を比較すると、犬の7週間っていうのは人間に置き換えるとほぼ1年に相当する。1年も会わなかったらかなり寂しいだろうなぁ。
 てっちんが帰ってくる頃には秋もすっかり深まっているので、この夏最後の3ピキでの水遊びに出かけた。Tちゃんやジェミニちゃんがよく遊びに行っている秋川に行くことにした。ところが朝、ちょっと寝過ごして家を出るのが6時を回ってしまった。うちからだと圏央道を使えば一番近いのかもしれないけど、あえて下道で行ってみた。迷うことなく7時半すぎに目的地周辺に到着。
 川の近くにはキャンプ場(というよりBBQ場か?)がたくさんあった。どの辺りが一番いいのかなぁ、とゆっくり車を走らせていたら、視界の隅に黒ワンが映った。アッ!と思って慌ててバックしたら、T家のみなさんだった。Tちゃんはすでに泳いだ後だった。BBQの人たちが9時前には集まってくるとの話。あー、やっぱり出遅れた〜。Tままさんがせっかくヴィッキーの写真を撮ってくれようとしているのに、当のヴィッキーは「早く〜泳ぐ〜!」と落ち着きが無くて、本当に恥ずかしい限りだ。川に下りる道順を聞いて、焦るヴィッキーに引っ張られるようにT家にサヨウナラした。今度は早く来て一緒に遊びたいなぁ。
 河原の反対側はキャンプ場の敷地のようだったが、そちら側が断然広いので、川を渡ることにした。水は透明でとてもキレイ。底が見えるので浅そうだが、いざ入ってみると案外深く、ギリギリまでたくし上げていたチノパンもビショビショになってしまった。水遊び用の短パンを持ってきていたのに、気が焦って着替えるのを忘れてしまったのだ〜。なんともマヌケな話だ。
 キレイな水でご機嫌に遊んでいたら、河原の上の駐車場に車が入り始めた。キャンプ場の管理人さんらしきオジサンがやってきて、「つないで遊んでくださいね〜、BBQやるならお金払ってね〜」と言うのでそそくさと撤収。諦めて帰ろうかなぁとも思ったけど、まだ1時間も遊んでないので別の場所を探すことにした。
 檜原街道を奥に向けて走っていくと、結構立派な駐車場と土産物屋があった。川は道から数m下を流れている。下りられないかなぁ、と橋の上から覗いたら下に小さな河原があった。ちゃんと階段もついている。で、ここで第2ラウンド。
 さっきの場所から4〜5km上流に来ただけなのに、水は格段に冷たかった。ちょうど太陽が見える方向に開けているので、水面がキラキラ輝いてとてもキレイだ。流れの速い場所と淀んでいる場所があって、アクアダミーを投げる場所によってはルームランナー状態になってしまう。(笑)ヴィッキーも最後には相当プルプル来たのか、レトリーブして戻ってくる時もゆっくり歩いていた。とても東京とは思えない、キレイな川に大満足。明日からてっちんは出かけてしまうけど、ヴィッキーと二人でまた来ようっと。

午前中は晴れていた本栖湖。
我が家のカヤックにみんなで試乗〜。
ジェミ姉たんがカヤックで行ってしまって
ちょっとふて腐れ気味のヴィッキー。
■ 9月4日(土) 曇り時々晴れのち豪雨 ■
 久々に健太ファミリーと一緒のキャンプ。たしか去年の7月以来だから1年と2ヶ月ぶりだ。今回は優チュケのお誕生日のお祝いをかねた初キャンプなのだ。優チュケって言ってるけど、もう1歳の立派な青年犬なんだよね。体もヴィッキーよりずっと大きいしさ。
 最初の予定ではMUJIの嬬恋に行くつもりだったのが、浅間山の噴火で止む無く変更。どうせだったらあまり行かないところがいいかな、と道志方面のワイルド系キャンプ場を選んだ。キャンプ場に行く前に、まずはちょいと足を伸ばして本栖湖でお遊び。Geminiママが異常に(笑)カヌーに興味があるようなので、我が家のカヤックを積んでいった。
 朝9時過ぎには本栖湖に到着。すでにGeminiママとジェミニが遊んでいるのを発見したヴィッキー、最大級の興奮度合いで車の中でジタバタして、てっちんに本気モードで怒られていた。健太・優祐兄弟のオトコノコ組と、ジェミニ・ヴィッキーのオンナノコ組になんとなーく分れて、ワッセワッセと水遊び。しかしまぁ、なんだってこんなに泳ぐのが好きなんだろうね。
 優チュケの得意技は潜水。ヴィッキーも顔を水につけて石なんかを拾うことがあるが、優ちゃんはすごい!顔から徐々に沈んでいって体全体が水中に入ってしまうのだ。水面下でどういう動きをしているのか知りたくて、ダイビング用の水中ビデオを持っていったのだが、本栖湖の湖底は砂なのでワンどもに蹴散らされてあっという間に味噌汁状態になってしまい、ほとんど撮れなかった・・・。
 その後、いよいよカヤックを組み立てて、まずはGeminiママと私で出艇。初めて本格的なカヤックに乗るGeminiママは大興奮していた。その興奮具合はフラットと一緒だな。一旦岸まで戻り、私とてっちんが交代してジェミニも乗せて再び沖へ。ジェミニにヴィッキーのライジャケを着せようとしていたら、ヴィッキーがちょっと憮然とした表情をしていたのが可笑しかった。自分がカヤックに乗るときは、泳ぎたくてちっともジッとしていないし、あんまり好きじゃないのかなぁと思っていたのに、他のコが乗るのは面白くないみたいだ。だからナマイキって言われるんだぞ〜。
 ジェミニはカヤックの上で大人しくしていたそうだ。カヌー犬の素質はジェミ姉たんの方が上らしい。ヴィッキー、危うし!3人が戻ってきた後、健太ままとKAZUさんも試乗して、そろそろ撤収しようかという頃に雲行きが怪しくなってきた。ポツポツとくる中、速攻で片付けた。
 道志の森キャンプ場へ向かう途中、時折笑っちゃうくらいの豪雨になった。うーん、これでテント設営できるんだろうか。ところがキャンプ場に着いたら一時的に雨が止んだので、その隙に、と慌てて場所を決めて設営完了!健太家のおニューの大きなタープの下で、それぞれが担当した料理に舌鼓を打つ頃には再び雨が降ってきた。話し声が聞こえなくなるくらいの豪雨(雷付き)なのに、結構キャンプしている人がいて、物好きも多いもんだなぁと不思議に感心した夜だった。